ザウルス SL-C860に標準添付のWebブラウザ、NetFront 3.0は正直言って好きではない。
描画エンジンの絵作りがもうひとつ好きになれない、というのもあるが、本当に些細なインターフェイスの悪さ(もしくは、設定の変更が出来無いこと)が鼻につく。
その最たる物が、JavaScriptがポップアップウィンドウを開こうとすると、必ず警告が出る、というもの。
これをやめるには、JavaScriptの機能をオフにするしかない。
望まないポップアップを禁止するというのではなく、全部とめるしかない、というのはPDA用途とはいえ少々乱暴だ。
一方、Operaはどうかというと、こちらは警告が少ない。それはそれで駄目なんじゃん?とも思うが、使い勝手はいい。描画エンジンは良くできている。最初にSL-5000Dに載っていたOpera 5はあまり好きではなかったが、Opera 7にまでなって、ずいぶんとよくなった。いやもう、PCと同じような絵作りが得られるといっていいだろう。
ただ、Opera for SL-5×00版であるためキーバインドが違うのか、リストの複数選択ができなかったり、日本語FEPが使えない。手書きなら日本語も入力できるんだけど。
ただ、NetFrontもOperaも結局は不十分だ。
一番の問題は、Macromedia Flashのサイトが表示できないことだ。
PC向けのWebページはブロードバンドと相まってリッチコンテンツの方向に進んでいる。また、携帯電話もパケット定額制の導入でリッチコンテンツが扱いやすい環境になってきた。そして、Flashを搭載した携帯電話もある。
Flashコンテンツが再生できないからといって、クリティカルになることは少ないが、携帯電話よりも強力なCPUと大きな画面を持ちながら、携帯電話よりも低いWeb体験しかできないのだ。
Macromediaがザウルス用にFlashプラグインでも作ってくれるとはとうてい思えないので、bitWarp PDAさえ対応すれば、Pocket PCに乗り換えたいとさえ思っている。