日本のテレビを海外で見る方法

アメリカを離れてそろそろ1年が経とうという頃だが、アメリカに残してきたお友達(主に女性だ)ともたまにメールしたりチャットしたりインターネット電話をしたり、まだまだつながりのある今日この頃。
アメリカにいると日本が恋しく、特にテレビ番組なんかは見たくてかなわないようです。
自分自身はちっともそんなことはなく、むしろ、CartoonNetworkを見ている方が楽しかったりしたわけですが。
で、年末になると、「紅白歌合戦を録画して〜」なんてと言われました。
近頃はDVDという便利なメディアがありまして、ビデオテープだと送料がたっぷり取られるのに、
DVDなら2枚をプチプチ付きの封筒に入れて送っても330円しかかかりませんでした。
メディアはこういうときは1枚100円程度のDVD-R。
特定のお友達相手と言うことで、私的利用の範囲ぎりぎりに入るのでこういったことも
OKなんですけども、毎週送ってくれとか言われたら、肉親でもきっと嫌がることでしょう。
そんなところに目をつけたサービスが始まってました。
http://nihongo.tv/
日本にTVチューナーサーバーをおいて、録画したものをWMV9形式にしてダウンロード
できるようにしてくれるサービス。100時間分まではサーバーに録画してくれるらしい。
実は、日本国内でも需要があるんじゃないの?と思ったりするんですが。
初期投資200ドルと毎月30ドルというコストを安いと見るか高いと見るかですが、
NHKだけしか入らないJapan TVのサービスとか、プレミアムチャンネルになってしまった
International Channelを契約することを考えると、安い方だと思うのです。
ビデオレンタル屋で日本の放送を録画してきたヤツをビデオにして貸し出したりしていますが、
あれを借りるよりは断然お得だと思うわけで。放送直後からタイムラグなしで見れるわけだしね。
(それに、あれは確実に放送法違反だしなあ。)
で、この日本語TV、法的に問題ないのかな〜、と思うんですが、「問題ない」と言ってます。
少なくとも、NHKの受信料については「表示能力のない受信サーバーは受像器ではないので、
受信料を払わなくてもいい」という回答をNHKからいただいているそうで。
ということは、我が家はいわゆるTVはなくって、 DVDレコーダがあって、これで録画した放送を
見るためのモニタがあるだけだから、NHKの受信料を払わなくてもいいと言うことか?!
TVチューナー内蔵ノートパソコンもオッケーだと言うことか?
話はちょっとそれたけれど、法的問題について。
一応、個人アカウントごとにサーバーを作るので、ほかのユーザーはアクセスできないから
個人利用の範囲に入る、と言っているんですが、その辺が怪しい。
サーバーとテレビチューナーと場所の賃貸だと言えば、確かに、そこのサーバーで
何をしようが、サーバーを契約しているユーザーの勝手であるから、
いわゆるホスティングサービスと同等と見なせるような気はします。
そうすると、こうやって受信していることが違法行為だとなった場合には、
契約ユーザーにも法的な責任が発生してくる可能性が?
また、インフラを提供しているだけ、ということであれば、ケーブルテレビと変わらなさそう。
だとすれば、おそらく、ケーブルテレビ局と同じ放送局の免許が必要のハズ。
そういった免許を持っているようにも思えないけれど。
ほかには、輸出問題もいろいろと絡んでくるし。
やっぱりグレーゾーンだなあ。かなりクロっぽいけど。
今のところ、1000ユーザー足らずのニッチマーケットだから、誰も取り締まろうともしないだろうけど。
補足:
すでに摘発されていたらしい。