職場でスケジュール管理にフリーのグループウェアを使っているのだけれど、もう一つ好きになれずにいる。というのも、やはり、Webインターフェイスしかなく、このインターフェイスがもう一つ一覧性が弱かったりするので。
近頃は、Thnuderbird + Lightningを使っているので、CalDAVでアクセスしたいなあ、と思うわけだ。そして、グループのカレンダーも同様に管理したいなあ、と思ったという次第。
AppleがLeopard ServerにはiCal Serverをリリースしていて、これのオープンソース版であるDarwin Calendarを使えるといいのだけれど、Linuxでうまくいったという話が少ない。
そこで、他に使えそうなCalDAVサーバーはないかな、と探していたら、DAViCalとゆうのに行き着いた。
http://rscds.sourceforge.net/
Linuxで動くのだが、一口にLinuxとゆってもいろいろあって、職場で使っているヤツだけでも、Debian, Red Hat Enterprise Linux, CentOS, Fedoraとある。DAViCalサーバーのパッケージやインストール方法を見てみると、どうやら、Debian向けがよくできていそうな印象を受けた。でも、個人的には、Debianは取っつきにくいのだな。
CentOS 5とFedora 9を試したところ、CentOSの方はインストールが面倒そうだった。というのは、Perl用のYAMLモジュールが必要なのだけれど、これがCentOSのフィードには用意されていない。
DAViCalのRPMをインストールするときに依存関係をチェックするため、ソースからPerl-YAMLをインストールしたのでは駄目なようで、RPMでインストールされないといけないみたい。(もしかすると、依存関係無視してインストールするオプションを指定すれば良かった?)
CentOSはあきらめて、Fedoraで試してみることにした。
公式のインストールの解説ページ(http://rscds.sourceforge.net/installation.php)を読みながら進めてみたのだが、これが間違っている。
パッケージに含まれているデータベース作成スクリプトを使って作られたPostgreSQL用のデータベースユーザー名が間違っている。そのため、このままやると、データベース接続エラーになってしまう。
古い情報では、ユーザー名は’general’になっているが、新しいヤツでは、’davical_dba’と’davical_app’を作成するようになっている。よって、pg_hba.confとlocalhost-conf.phpの設定は、’general’と書いてあるところを、’davical_dba’と読み替えた方がいい。
このユーザー名が違っているということをクリアすれば、とりあえず、ログイン用のwebページまでは開けた。 ここで、adminでログインして、ユーザーを作れば、CalDAVが使えるようになったようだ。
さっそく、Mac OS X 1.5 LeopardのiCal 3.0を使って接続してみたのだが、カレンダーがありません、というった趣旨のエラーが返ってきた。
一方、Linux上でSunbirdを使って接続すると、できたようだ。もちろん、初期状態なので、イベントは登録されていない。予定を一つ入れてみたら、ちゃんと保存されたようだ。
そのあと、再びiCalで接続を試みると、今度はちゃんとカレンダーに接続できたようだった。先ほど入力した予定もちゃんと表示されるし、新しい予定を追加して、Sunbirdで同期したら、ちゃんと反映されていた。どうやら、iCalは初期化されていないCalDAVには接続できないようだ。
ただ、このDAViCalにはカレンダーのWebインターフェイスがない。CalDAVクライアントを必ず使わなくちゃならない、というのも面倒なので、実際の運用しようとすると、もう一ひねり必要そうだ。
今使っているグループウェアと同期をとるような仕組みが必要かと思われる。
次に余裕があったら、Darwin Calendar ServerをLinuxで動かすことを試してみたいな。