Temporal CEO

なんで、高コストで日本をよく知らない外人CEOをソニーは選んだんだろ、アホじゃないの?と職場で同僚と話していたら、1年ぐらいの仮ポジションだからだ、といわれた。
業績を回復させるのが至上使命であるから、集中と選択を柱にする。
それには、赤字部門を減らして、人員削減をする、ってのがてっとり早い方法。
(3万人弱の会社が、福利厚生費を1人1万円ずつ減らしたら、最終利益が昨年度比2億円ほど増えたというのも似た手法。)
だから、新しい経営陣でがんがん人員削減させておいて、1年後に業績が好転するが、その経営陣については「日本の商習慣との食い違いなど、難しいところがあった」ということで、解任させる。
「解雇したのは日本人心のわからない血も涙もない外国人」と責任を押しつけて、その後に、日本人のCEOと社長に戻す。
こうすることで、「本当なら次の経営陣になるべきだった日本人」を温存し、「冷酷な守銭奴」というレッテルを貼らせずに済む。
でも、そんな汚れ役を引き受けたら、今度の経営陣は退職金もらって、引退ですか?
と思ったら、「あのソニーの業績を好転させた」ということで、欧米では次のポストも引く手あまたのはず。
なるほど、どちらにとってもお得なのか。