落とし物

先日、落とし物を拾った。
職場の花見に行くため、自転車で駅に向かっている時だった。
交差点で信号が変わるのを待っていると、横切った車からぼとん、とポーチらしき物が落ちてきた。
横断歩道の真ん中に落ちたので、こりゃ他の車に引かれるのは必至だな、と思って拾い上げた。
窓から落ちたと思ったので、運転手もすぐに気づくだろう、と思ったのだが、気づく様子もなくそのまま走っていってしまった。
このご時世、もしや、爆弾では?それとも、盗品を捨てたのか?
なんて疑いもあったので、車のナンバーだけはとっさに記憶しておいた。
幸い、駅前には交番があったので、そこに落とし物として届けた。
電車の発車まであんまり時間もなかったので、じゃ、これで、と渡して退散するつもりだったのだが、そういう手順ではいけないらしい。
まず、ポーチの中身を開けて、中身を一緒に確認しなくちゃいけないらしい。
なるほど。爆弾渡されて逃げられたらたまったもんじゃないもんな。
開けてみると、財布やらクレジットカードやらいっぱいでてきた。
免許証もあったので、すぐに所有者に連絡が取れそうだった。
お金を数えて、封筒に入れて、住所と名前まで書かされて、ああめんどくさい。
警察の人に「謝礼を受け取る権利がありますけど」と言われたが「そんなのいりません」とゆうと、「それでは、ここに権利を放棄します、というところに丸をつけてください」と言われた。
謝礼は5〜20%請求する権利があるそうなのだが、受け取りに来いとか言われるのも面倒だし、逆に来られるのも迷惑だ。そもそも、本当にお礼がしたいというなら、自分から申し入れてくるでしょうよ。
その後、なんとか電車の出発には間に合って、花見の会場に着いた頃、落とし主から電話があった。
落とし主「大変ありがとうございました。お金には換えられない物も入っていて、とても助かりました。ぜひお礼をさせて頂きたいのですが…」
自分「いえ、そういうつもりでもないんで。大切な物は落とさないように気を付けてくださいね。」
落とし主「そうですか。では、お言葉に甘えさせて頂きます。ありがとうございました。」
1億円の鞄を拾ったとかいうなら、確実に請求するけどね。
プライスレスなものには請求はできんよ。
ところで、その2日後、警察から「物件返還通知書」なるものが届いた。
「あなたは、遺失物法により、下記の方に、物件の価格の5%から20%までの報労金の支払いを請求することができますので、連絡を取ってください。」
権利放棄する、って書いた意味ないんでは?

撲滅運動

このごろ、情報バラエティ番組がお気に入りだったりする。
その一つ、NHKの番組で「難問解決!ご近所の底力」というのがある。
その中で、「商店街の落書きを撲滅した」、という話の再放送だったか何かをやっていたのを、急に思い出した。
●難問解決!ご近所の底力「大迷惑!落書きはなくせるか」
http://www.nhk.or.jp/gokinjo/backnumber/030501.html
足跡を残すのが目的の「コードネーム系」と呼ばれる落書きに効果があるのは、
「描かれたらすぐ消す」
ことなのだそうだ。
なるほど、インターネットの掲示板とかでも効果はありそうだ。
もっとも、ロボットで書き込みをする広告業者には使えない手ではあるわけだが。

力学と経済学

車は「力の拡大装置」だ、と父親が昔ゆっていたのを思い出す。
力学の世界で言えば、運動エネルギーは E = m * v^2 で計算できる。
エネルギーは質量に比例し、速度の2乗に比例する。
自転車を運転するだけでも、歩いているときの10倍ぐらいの運動エネルギーが得られる。
自動車にいたっては、人間の体重の20倍ぐらいであり、歩行スピードの10倍以上で走る。
これだけでも単純に2000倍のエネルギーである。接触事故を起こしたらひとたまりもない
のは確かだし、歩行者は車を避けて歩くべきだろう。
別の切り口から、「力の拡大装置」を考えると、車によってこれまで人間の力だけでは運べなかった荷物が運搬できるようになる。
歩きではせいぜいバックパックと肩掛け鞄と手提げ袋ぐらいが限界である。
自転車になると、荷台にちょっと大きめの荷物が載せられるようになる。
それが自動車となると、30kgぐらいあるだろう19インチCRTなんかも楽々と運べる。
簡単に言えば、自動車を手に入れたことによって、まさに「百人力」を得た気分になる。
よって、ついつい、買い物も多めになりがちだ。
しかし、ここに大きな落とし穴がある。
我が駐車場までは歩いて10分なのだ。
たとえカルフールやコストコに行っても、アメリカ感覚で買い物をしてはいけない。
そう思った。

愛車

日本に帰ってきてそろそろ1年です。
日本での暮らし方にもそろそろ慣れてきたので、車を買うことにしました。
というか、買いました。
アメリカではスバル・フォレスタに乗っていて、気に入っていたので、今度もスバル車にしようと思いました。
しかし、車に詳しい友人に相談したところ、「アメリカ王らしくない」と言われ、アメ車を買いなさい、という命令電波が飛んできました。
でも、アメ車はどうしても壊れやすい気がするので、却下です。
日本車といっても、アメリカで販売しているのは一部はアメリカ国内で作ったり、メキシコやブラジルで作っているので、アメ車とそんなにかわらないのでは、とも思うのですが。ちなみに、フォレスタはMade in Japanでした。
でもまあ、アメ車も日本車もおもしろくないな、かといって、アウディやBMWやメルセデスに乗っている友人・知人もいるので、彼らの度肝を抜くには違った車しかない!と思いました。
そこで、選んだのは、「ランボルギーニ・カウンタック」
やはり子供の頃からのあこがれ!スーパーカー!
大人になるというのは、夢を叶えることなんだね〜
新車は中古の一軒家が変えてしまうほど高いので、中古なんですがね。
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