大腸内視鏡検査終了

下剤をたっぷり飲むので、電車の中で便意をもよおしたらどうしよう?おむつ必須じゃないのか?などと考えたけれど、意外になんともなかった。バスを待ってるときにちょっとゴロゴロっと来た程度。
病院で受付をすませて、内視鏡室に案内されて、紙パンツと検査着に着替えさせられる。
注腸検査同様に、胃腸の動きを止める注射を肩から打たれた。
ベッドに横向きに寝転がると、目の前にはオリンパスの内視鏡用液晶ディスプレイが。
なにやら、RGB入力コネクタが見えたり、なんとなく最新式、という感じの装備。
でも、なんでDVI-Dじゃないんだろう、画質落ちるよね〜、とも思いながら、待っていると、ドクターがやってきて、肛門に指で麻酔を塗られた。
その後、いよいよカメラ挿入なのだが、まだカメラを見ていないので、どのぐらいの太さの物なのか、全く見当も付かず。
前に説明されたときは、シャチハタ印を取り出して「このぐらいの大きさです」と言われていたので親指大と思っていたのだが、「カメラは指より細いですから」と言われた。
オリンパスの最新式ハイビジョンカメラといってたから、たぶん、これ↓のことなんだろう。
http://www.onaka-kenko.com/endoscope-closeup/endoscope-technology/et_02.html
タバコの太さすらないじゃん!
実際、腸の中にカメラが入って行っているという感じはしなくて、むしろ、空気を送り込まれることでお腹がふくれていくことで、何かが起こっているのだな、というのがわかる程度。
カメラの映像は目の前の液晶ディスプレイに高解像度で表示されるので、実に興味深い。それでいて、自分のお腹は大して何かが入ってきている感覚はほとんどないので、ほぼ、人ごと&ギャラリー状態。
自分の腸の中を見て、ああ、まさにホルモンと同じだなあ、と思った。
関係ないが、来週あたり、もつ鍋を食べに中目黒まで行こう計画があったな。
内視鏡には、空気を送り出す機能もあれば、水を噴出する機能もあるので、汚れているところを綺麗にして見やすくしたり、ということもできる。ということで、腸を少し洗浄してもらったような雰囲気だ。とはいえ、下剤を飲んだだけのことはあって、胆汁が散見される程度なのだが。ちなみに、水を噴射されても別に痛いわけではない。
ほどなく、大腸の終端、盲腸の入り口に到達。
10数年前に手術しているので、ぴったりと口が閉じていた。綺麗にふさがっていることを確認。
その後、疑惑の回腸へ移動。
って、「回腸は大腸から覗くことしかできませんから」とか前に説明されたけど、あっさりと潜入。
その医師が先端技術をちっとも知らないのか、それとも、病院に導入されたのが、ここ1ヶ月以内のことだったのか?
後者なら、「もうすぐ、新しいのが入るので、それならできる」とか言うんだと思うが。
あの病院でほぼ唯一の消化器系の医師と思われるのに、大病院にありがちな情報伝達不足ですか?
ともあれ、レントゲン写真で映っていた回腸のポリープ状の物を確認。
確かに、他の部位に比べて、ぶくぶく・ぶつぶつ・もこもことしている。
しかし、こういう状態になるのは、たまにあることらしい。
その部位のあたりをスコープが通過しても、別に痛いこともないし、炎症を起こしているわけでもなく、潰瘍になっているわけでもないので、やはり「病的なものとは思えない」そうだ。
念のため、その盛り上がった部位の細胞を採集して検査してもらうことになった。
そのためのツールもスコープから出てくるのだが、その出し入れ操作は、助手の看護士がやってた。
腸壁を鉗子でつまんで、えいやぁっと引きちぎるので、当然、腸壁は傷が付いて、血が出るわけだ。
その血はどうやって止めたのかわからないまま、さっさと後退していたけど、水でもかけておいたのかな?
疑惑の部位だけでなく、他の大腸の部位なども、写真を撮っていた。
痔の検査も兼ねていたので、肛門付近でもいくらか撮影していた。素人目には、イボも切れてもいなかったので、大丈夫かな、とは思うけれど。
乾燥としては、技術的には非常に楽しかった。一見の価値あり、と言えよう。
麻酔が切れた後に、胃から大腸まで空気が充満していたために、腹がとてつもなく痛くて、帰りがしんどかったが。
あと、1万円近くとられた。6千円ぐらいでなんとかならんかと思ったが。さすが、最新式だ。