幻日の世界エルハザード[下巻]地啼編

竹書房, ISBN4-8124-0088-0 C0174, 580円, 1996年 4月28日発行

著者: 桑原忍, 口絵: 宮越和草


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解説

エルハザード100年祭の日. フラスコ王子とともに『幸福の果実』を求めて魔の山に向かった誠達. そこで出会った美少女ミカエラはエルハザード征服をたくらむ天使族の姫だった! 誠達と彼らとの必至の攻防戦! 果たして誠達は無事ロシュタリアへ戻れるのか? 物語はいよいよ大団円へ! 待望のオリジナル編,ここに完結!

おぜのコメント

ガンマ文庫創刊第二弾.上巻の続編. 話はエルハザードとは別の世界「光の国」で展開されるのだが, エルハザードらしさがまったく感じられない. エルハザードのキャラクタはエルハザードにいて,彼らの物語は そこで展開されるべきでは?と思わされる. 何かにつけてミーズ対リーラの構図ばかりが強調されているような 展開もいただけない. また,謎の美少女ミカエラについても,気を持たせておいた割には あっけないオチがついてしまった. ここまで読んできてなんなんだ,このオチは?といったところだ.
また,この下巻では特に「光の民」が多く登場してセリフも多いのだが, そのセリフがすべて送りがなをカタカナにしたもので 非常に読みにくく,読む気が失せる.
最後の最後で誠と菜々美ちゃんがいい感じになったのだけはよかった.


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