山のあな

歌:島津冴子
(作詞:枯堂夏子/作曲・編曲:長岡成貢)
「山のあなたの 空の遠くに 幸 住む」って 聞いたのよ 俗な世間に 暮らしていても いつまでたっても 不幸だと 若いみそらで 決心したわ 都会を捨てて 生きると 定期預金も 家財道具も ちびっこハウスに 寄付してきたわ 山にこもって 神につかえる 清らかな 乙女になるために 欲を殺して 邪念を捨てて 厳しい修行を 重ねたわ いまや 冷たい 水を 浴びても 鼻水ひとつ 出ないわ 出世街道 のぼりつめたわ だれにも 届かない 雲の上のあたし でも 約束がちょっと違うわ そうよ もっと 肝心なものがないのよ 山の上には 男がいないわ (やまのあなあな) 幸せもない 空気も薄い 山男でも 通りかかれば この手で 生け捕りにするけど 霞や雲じゃ オスかメスかも 食べれるものかも わからない 朝な夕なの ひもじい食事 なんのための ダイエット 神も仏もない 山の上 コジワも 増えてるし そばかす 消えないし ちょっと 約束が違うんじゃない あたしほら こんなに 出世したのにさ にんなもう 届かない人と言うけど ちがう きっと とりのこされているんだわ なにさ ちょっと おだててりゃいいと思って あんた! そうよ 騙されているだけじゃない 山の上には 男がいないわ (やまのあなあな) おのれ神様! 口説いてやる 山の上には 男がいないわ (やまのあなあな) 鼻で息する 男が欲しい

解説

収録


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