VMB5000のKernel 2.6.26へのポート、まずは失敗

ビルドができたので、SL-C860にインストール。bitbake環境で作ると、カーネルモジュールがipkgになるのね。
vmb_hcdとvmb_csとusbcoreをインストールして、さらに、cdc-acmを入れてD01NXを挿してみる。
すると、カーネルエラーがどばっと出ましたよ(泣)

Unable to handle kernel NULL pointer dereference at virtual address 00000040

と出ていて、プログラムカウンタはvmb_en_queue_eventを指している。
アドレスはわかるんだけど、コードにどうやって到達したらいいのか。
その前に、Kernel 2.6.23でどう動くのかテストしてみるかね。

D01NXを動かそう

Androidも少し使えるようになってきたので、D01NXをそろそろ動かそうかと。
というより、D01NXの方がメインじゃなかったっけ?
D01NXはAngstrom環境で動作するらしいのだけれど、今、Android 1.5を動かしている手元の環境は、Kernel 2.6.26。Kernel 2.6.23だと、Android SDK m5-rc15までしか動かない。これではちょっとねえ、ということで、2.6.26用でビルドできるように挑戦中。
ところで、AndroidのATコマンドと、D01NXのATコマンドを見比べてみると、基本は同じっぽい。ということは、ドライバさえできれば、Androidからダイアルアップできるのでは?

やはり電源管理ができない

Angstrom devブランチでもAndroid用のパッチができたのだけれど、やはり、CONFIG_ANDROID_POWERを有効にすると、電源ボタンでのサスペンドができなくなってしまう。うーん。これがないとキーが効かなくなるからなあ。
電源オフ時のdmesgを見てみると、

Freezing user space processes …
Freezing of user space aborted

ということで、user spaceのプロセスを止めようとしているのだけれど、失敗していて、サスペンドに入れないような気がする。
Androidに電源管理をさせないといけないってことかな?

Angstrom devブランチを試してみた

AndroidをSL-C860で使おうと思うと、Kernel 2.6.26の方が良さそうなのだけど、Pokyだとなんか動きがおかしいし、かといって、AngstormのKernel 2.6.24ではAndroid用電源管理が使えないから、キーやタッチスクリーンがまともに動かないし。どっちがいいのやら?
一方で、Angstromのdevブランチでは、c7x0向けもKernel 2.6.26になっている模様。なんとなくだけど、Angstromの方がPokyよりもザウルスに優しい気がするので、これを試してみることにした。
devブランチの入手方法などはどこにも書いてないのだけど、Angstromのビルド案内に書いてあるstableをdevに置き換えれば、とりあえずリポジトリは取得できた。
bitbakeしようとしたら、1.8.10じゃだめで、1.8.12にしろと怒られるので、Ubuntu用のをapt-getでアンインストールして、bitbakeを取得し直し。
気を取り直してbitbake base-imageをすると、rootfsの作成でエラーが出て停止。
どうやら、zaurus-updaterがビルドされていないようで、先に、bitbake zaurus-updaterでビルドしておいた。
その後、もう一度bitbakeするとinstall kitができあがった。
焼いてみると、これまでと変わって、ブートメニューが出てくる。どうやらこれ、kexecbootというものらしく、rootfsとかを切り替えれるようになっているらしい。/dev/mtdblock2 と /dev/mmcblk0p1 が見えていて、前者は内蔵NAND、後者はSDカードということ。これで、SDカードにrootfsを入れれば起動できるってことですな。じゃあ、Androidらしい構造にしておけば、chrootなしでAndroidが起動できちゃう?
まあ、SDカードブートの前に、まずはカーネルにAndroidパッチを当てなくちゃ。

すべての原因は電源管理にあった

Pokyの2.6.26カーネルでCONFIG_ANDROID_POWERを有効にして再ビルドに挑戦!
以前の段階でも限界ぎりぎりだったカーネルサイズはやっぱりオーバーで失敗。
他に切れるところはないか?と探したら、CONFIG_LOGOがあったので、迷わず削除。これでなんとか収まりましたとさ。結構、ロゴってでかいんだ。
できあがったカーネルでAndroidを起動して、時間設定をいじると、ちゃんと時間を設定できるようになってた。おお、すばらしい。これはalarmドライバのおかげのようですな。
そして、KeyInputQueueにパッチを当てて回避していたキーイベント問題も、電源周りじゃないか?と疑っていたのですが、ビンゴでした。
オープンソース版でないAndroid SDK 0.9も1.0も問題なくカーソルキーやタッチスクリーンが動きましたよ!
しかし、問題としては、電源ボタンでサスペンドできなくなってしまったこと。これ、Androidの起動前でもできなくなってるので、もともとPokyがいけなかったのか、パッチが原因なのかは不明。

CONFIG_ANDROID_POWERでビルド失敗

PokyのKernel 2.6.26を使わなくても、AngstromのKernel 2.6.24でもAndroidのキーとタッチスクリーンに問題がないことがわかったのだけれど、なんか、パワーマネジメントまわりの気がするので、CONFIG_ANDROID_POWERを有効にしてAngstromを作り直そうとしてみた。
そしたら、ビルドでエラー。state_attrが見つからない、とか言われる。
Pokyの方ではどうかな?と試してみたら、あら、android/power.cを作ってなかったわ。

タッチスクリーンも動作できるようになった

タッチスクリーンが動きました!
ドライバ側の方はandroidzaurusさんのところと変わっていないはずなので、Androidのソースのリビジョンが違ってたりするんじゃないか?とか、なんか環境変数とかプロパティとかあるんじゃないか?とかいろいろ疑って、Androidのソースの中を探ってみました。
Linuxのキーイベントは、input_event という構造体に入って/dev/input/event0 から出てくるとゆうことがわかったりしたので、この構造体があるかいな、とか調べていたら、キー入力を処理しているところを発見。
frameworks/base/services/java/com/android/server/KeyInputQueue.java とゆうファイルの中で、

if (!send) {
continue;
}

とゆうコードがあって、どうも、カーソルキーの入力もタッチスクリーンの入力も、はじき飛ばされている様子。
ならば、と、continueをコメントアウトして、必ず通るようにしたら、タッチスクリーンが動きましたよ!
でも、回避方法がわかっただけで、根本的な原因は実はわかっていないわけですな。
sendに値を与えているpreprocessEventの中身を調べてみないと。
まあ、それでも、タッチできるようになると楽しくなりますなあ。

Kernel 2.6.26 for SL-C860 Android起動

CONFIG_KERNEL_DEBUG と CONFIG_NETWORK_FILESYSTEM を切ったら、なんとかAndroid関連のファイルを含めてカーネルの作成に成功。
これで今度こそキーボードとタッチスクリーンといけるだろう!と思ったのだけれど、変わらず。とほほ。
キーボードに関しては、qwerty.kl の WAKE_DROPPED と書いてあるところを消したら、カーソルキーなどが動くようになった。パワーマネジメント関連?

Kernel 2.6.26用Androidパッチ

なんとか、PokyのSnapshotをビルドするところまでこぎ着けれた。
Ubuntu 8.04のVMでは導入するものが多いなあ。flexが入ってなかったためにやり直しのハメになったさ。
できあがったPokyをSL-C860に焼いてみたところ、とりあえず、Kernelは2.6.26になっている。よしよし。ただ、poky-image-baseではスプラッシュ画面が出たままで起動せず。poly-image-satoを作ったら起動した。
しかし、キーマップがおかしいようで、「:」とか入力できないんで、/etc/inittabを書き換えることもできず。えー。sshでログインすればいいのか?
まあとりあえず、Kernel 2.6.26がSL-C860で動くようになったので、android用のパッチでも当てるか、と、Kernel 2.6.24用に作ったものを適用したら、binderのところでコンパイルエラーが出た。何か違うところがあるのかな?ポーとするのも面倒そうだなあ〜
と、思って、ググってみると、意外に簡単にKernel 2.6.26用のAndroidパッチを見つけた。ラッキー。
Armadillo 500FX用のパッチ
これで労せずしてパッチが当てれるわ!わっはっは!
と期待したのだけれど、そのままではパッチエラーが出るし、ビルドエラーも出るし、で駄目みたい。それでも、まだ楽になったと思う。