「ざうちゃっ」名刺交換機能仕様書

Draft Version May 24, 2001

はじめに

このドキュメントでは、「ざうちゃっ」シリーズVer.1.5以降(以降、「ざうちゃっ」)で搭載された名刺交換機能の仕様について説明します。
同等の通信手段を実装すれば、「ざうちゃっ」以外のIRCクライアントとも名刺交換を行うことが可能です。

CTCPメッセージ

名刺交換機能はCTCPメッセージを利用します。 PRIVMSGコマンドもしくはNOTICEコマンドでCTCPメッセージを送ります。

CTCPコマンド

CTCPコマンド名はZBCARDです。書式は以下のようになります。

ZBCARD command

例1: \x01ZBCARD EXCHANGE\x01
例2: \x01ZBCARD WELCOME\x01
例3: \x01ZBCARD ITEM 101 おぜ\x01

(ここで「\x01」はCTCPコマンドの引用符)

一般的な名刺交換の手順

  1. User1からUser2に「EXCHANGE」コマンドを送信する。
  2. User2は「EXCHANGE」コマンドに対して、「WELCOME」コマンドをUser1に返送する。
  3. User2は「WELCOME」コマンドに続いて「ITEM」コマンドを送信する。
  4. User1は「WELCOME」コマンドの受信したあと、「ITEM」コマンドを送信する。
  5. User1、User2ともに、送信すべき項目がなくなったときに「THANKS」コマンドを送信する。これをもって名刺データの送信を完了する。
  6. User1、User2ともに、「THANKS」コマンドを受信したあと、 それまでに受信したデータを保存する。これをもって名刺データの受信を完了する。

ZBCARDコマンド

EXCHANGE

送信:相手に名刺交換の要求を行う。
受信:WELCOME, EXCUSE, BUSYのいずれかを返信する。

WELCOME

送信:相手からのEXCHANGEコマンド(名刺交換要求)に対して許可を行う。
受信:ITEMコマンド(名刺データ送信)を行う。

EXCUSE

送信:相手からのEXCHANGEコマンド(名刺交換要求)に対して拒否を行う。
受信:名刺交換を中止する。

BUSY

送信:別の相手と名刺交換中のため、相手からのEXCHANGEコマンド(名刺交換要求)に対して拒否を行う。
受信:名刺交換を中止する。

FAILURE

送信:名刺データの送信失敗。(所有者情報の読みとり失敗)
受信:名刺交換を中止する。

THANKS

送信:名刺データの送信完了を通知する。
受信:それまでに受信した名刺データを保存する。

ITEM num value

送信:名刺データを送信する。
受信:名刺データをメモリに蓄える。
numvalue
101個人名
102個人名よみ
103個人電話番号
104個人FAX 番号
105個人ポケベル番号
106個人携帯番号
107個人郵便番号
108個人住所
109個人メールアドレス
110会社名前
111会社よみ
112会社電話番号
113会社FAX 番号
114会社郵便番号
115会社住所
116所属
117役職
118備考
119誕生日(YMD形式)

注意事項


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